第7回 蘇るコインライタン

超合金 コインライタン

骨董品データ

商品名 コインライタン
発売元 株式会社ポピー
発売 1982年頃
定価 不明
コメント 黄金戦士ゴールドライタンシリーズの一つ。本体は亜鉛合金製だが、ここは「超合金」という表現が正しい。

サボっていたら年が明けました

明けましておめでとうございます。本年も本コーナーをよろしくお願い致しますφ(_ _ o)ペコリッ
原稿の下書きは昨年の12月頃から書き始めていたのですが、なんだかんだサボっていたら年が明けてしまいました。 このコーナーは皆さんからのアクセスは皆無に等しい(ネタがマニアックだからか?)のですが、ここは新年一発目に心機一転、超有名なネタでも紹介してアクセスアップを図ろうと思っている次第です。

そこで新年一発目にご紹介するのは、あの一世を風靡した超合金ロボ「ゴールドライタン」の亜流……もとい、その仲間「コインライタン」。
え?そんなの知らないって?またまた~。

ゴールドライタン&コインライタンって何だ?

黄金戦士ゴールドライタン(おうごんせんしゴールドライタン)は、1981年3月1日から1982年2月18日まで東京12チャンネルで全52話が放送されたタツノコプロ製作のロボットアニメ
(出典:Wikipedia

※ちなみにゴールドライタンのアニメはゴールドライタンDVDBOX-1ゴールドライタンDVDBOX-2として発売されています。結構高い……。

コインライタンはアニメとともに売り出された玩具ゴールドライタンが人気となったため、放送終了後にオリジナルとして作られたゴールドライタン兄弟(?)の一つなのです。
ちなみに筆者はアニメの記憶というか思い出は残念ながら全くありません。
どうやらオモチャのゴールドライタンブームに踊らされた少年の一人だったようです。

コインライタンは変形する

まずは外見から。
変形前のコインライタンは円筒形をしています。

コインライタン
fig 7.1 変形前のコインライタン(左は比較用の単三電池)

今となっては往年の美しさはとても想像できませんが、これでも買った当時はピカピカだったものです。
円筒形の上部には$(ドルマーク)があしらわれています。いかにもコインライタンが金の亡者であることを連想させます。

コインライタン
fig 7.2 円筒形上部には$マーク

そして円筒形の下部には、羊(ひつじ)マークがあしらわれ……。

コインライタン
fig 7.3 円筒形下部には羊マーク……ではない

羊……?これ¥(円マーク)ですね。パッと見て¥マークにはとても見えませんが。$が上で¥が下ということは日本円より米ドルの方が強いということを表現しているのでしょうか(←邪推)

この円筒形の物体がコインライタンに変形します。

(左上から)
(1)まず、円筒形の下部(¥の部分)を左右に開き……。
(2)次に足を伸ばして…。
(3)側面に格納されている腕を広げます。
(4)円筒形の上部($の部分)を上に押し上げると……
(5)変身完了!(`・ω・´) シャキーン

ちなみに、

コインライタン
fig 7.4 コインライタンはかなりのオッサン顔

500円硬貨は入らない

ところで外見からコインをイメージした作りになっているからコインライタン。となるのかと思いきや、さすがはコインライタン。実はコインライタンには隠された秘密(?)があったのです。

コインライタン
fig 7.5 コインホルダーになっている

首がパックリ裂け、胴の部分がコインホルダーになっています。

コインライタン
fig 7.6 100円硬貨を格納したところ

コインライタンには100円硬貨が13枚ほど格納できます。しかし写真を見ればわかるとおり、100円硬貨の大きさでいっぱいいっぱいなので500円硬貨は入りません。

ちなみに500円硬貨が発行されたのが1982年。コインライタンの発売も1982年頃。500円硬貨がなかった時代に企画されたことは想像に難くありません。
もし現在にコインライタンが企画されていたら、500円硬貨に対応させるためもう少し寸胴になっていたかもしれません。時代を感じさせます。

その昔、私はサンタを信じていた

このネタを押し入れのおもちゃ箱から発掘した時に、真っ先に思い出したのがサンタクロースのことでした。

コインライタンより前に買ってもらったゴールドライタンは実は親からのクリスマスプレゼントでした。そういえばあの頃は子供心にサンタクロースの存在を信じていたものでした。

親は幼い私との日頃の会話から、私がゴールドライタンの超合金ロボというものを欲しがっていることを知ったのでしょう。 もしかしたら"ゴールドライタン"という商品についてこっそり調べたのかもしれません。
一方私はクリスマスの前日にサンタに"ゴールドライタンを下さい。"とお願いして眠りにつきました。

翌朝、枕元にゴールドライタンが置いてあったときの嬉しさ。今でも昨日のことのように思い出せます。

しかし、残念ながらその思い出のゴールドライタンはその後に紛失。今ではコインライタンしか残っていません。

サンタクロースなんてくだらない、と思う人もいるかもしれません。けれど夢が失われている今の世の中で少しぐらい子供に夢を持たせるのも悪くはないと思うのです。
嬉しかった思い出はかならず心のどこかに残るものですから。

その後、親の政治的なサンタクロース利用(「良い子にしていないと……云々」など)からサンタ=親だということを悟ったのをついでに思い出したことはヒミツです。

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