第3回 N88-BASICで学ぶプログラミング入門
PartI N88-BASICの魅力
1.はじめに
プログラミングと聞くと「難しそう」と感じたり、体中に蕁麻疹が出て拒否反応が起こったりしませんか?
C、Java、C#、VB……プログラミング言語の名前を聞くだけでも、チンプンカンプンです。
昔はPC-98も高価で、パソコン本体だけで40万円。モニタも購入すれば50万円もします。
とてもゲームを買って遊ぶ余裕などありません。
ゲームを買えなければ、自分で作るしかない!
そんな風に考えたものです。
そこでプログラミング言語「N88-BASIC」です。
PC-9801は電源を入れた瞬間"How many files(0-15)?"など知る人ぞ知るメッセージが表示されるほど、ほとんどの98には標準で搭載されていましたし、
N88-BASICは教育用プログラミング言語と銘打っているだけあって簡単で分かりやすい。
これでゲームが作れてしまうなんて、なんて素晴らしいのでしょう。
筆者の原点もN88-BASICにあります。
中学生時代に技術の授業で学び、その魅力にハマってしまい、高校ではPC98でゲーム作りの日々。
そして職業"システムエンジニア"……。
良かったのか悪かったのかは別にして、一人の人間(=筆者)の人生まで決めてしまったN88-BASIC
ここでは、そんなN88-BASICの素晴らしさを紹介しつつ、一人でもN88-BASICを知っている人が増えることを祈りつつ、 布教活動につとめていきたいと思います。
N88-BASICって
うだうだと解説してもしょうがありませんが…。
筆者もN88-BASICの歴史については詳しくありませんが、N88-BASICはPC-9801の前シリーズPC-8801シリーズに搭載されていたN-BASICを拡張したものの。
パソコンの電源を切ると、せっかく書いたプログラムがきれいさっぱり消えてしまうROM版が標準でしたが、フロッピーディスクに保存できるDISK版、 MS-DOS上で動くMS-DOS版などたくさんの種類があります。
先に述べたように、大事なのはBASIC言語自体が"教育用"で"初心者向け"ということ。
そもそもBASICの名前が「beginner's all-purpose symbolic instruction code」(「初心者向け汎用記号命令コード」)の頭文字をとったものになっています。
誰でも簡単に学べて使えるBASIC
ぜひ、実際にさわって使ってみましょう!
3.PC98は持っていないけれど…
「BASICやってみたいけど、PC-98持っていないよ」という読者は多いでしょう(むしろ当たり前か……)
でも大丈夫です。
最近はWindowsで動くBASIC言語がたくさんあります。
ここでは「N88互換BASIC for Windows95」をご紹介します。Windows95となっていますが、Windows7でも動きます。
まずはインストールしてみましょう。次のページへLet's go!