第8回 さくらVPSにDebian6をインストール
レンタルサーバを検討する
これまで自宅にサーバを立てて色々とDebianサーバの設定に取り組んできました。
自宅サーバの良いところは、以前述べましたが何といっても好き放題いじれること。うまくいかなくなったら最悪再インストール。
誰にも迷惑をかけません。
しかしやはり弱点はあるもの。
すべてが自己責任なため、保守管理をすべて自分次第。別にそれは苦ではないと思っていたのですが…ハードウェアがぶっ壊れると本当に痛い。
そしてそれが現実に起き、神のご加護なのか本当に偶然だったのですが、1年ぶりにバックアップを取った少し後にハードディスクがお亡くなり…すべて電子の塵と化しました。
もう1回ハードディスクを買ってきてサーバを設定し直して、今度はバックアップをしっかり取る方法を考えれば よいものの、担当者の個人的事情からサーバ構築にさける時間も少なくなり困ったな、と。
そこでこれを機に自宅サーバを諦め、少々維持費はかかってもレンタルサーバを借りようかと考えた次第です。
レンタルサーバならハードウェア側の保守は会社側が少しは やってくれるはず。
レンタルサーバはデフレ状態なのか、安いところは本当に安い。
大手レンタルサーバ会社のロリポップとかだと月額105円(SSH非対応10GB、2014年1月1日現在)とマ○クのハンバーガーより安いのです。
ところがDebianが使えるレンタルサーバはなかなかない。やはりDebianはマニアックなのかもしれません。
値段もそこそこ安くてDebianが使えるレンタルサーバとなると、さくらインターネットのVPSサービスが候補にあがりました。
さくらVPSとは
さくらVPSって何?…というより、そもそもVPSって何でしょうか。
調べてみるとVPSとはVirtual Private Serverの略。1台のサーバ上でいくつもの仮想サーバを起動する技術のことのようです。
当然1台のマシンをたくさんの仮想サーバが使っている状態なので、処理速度は遅くなります。
その代わりお値段安くなりますよ、という江戸時代の長屋方式(?)
少し前の話で例えれば、100Mbpsの光回線を1人で占有すれば通信速度MAXですが、1回線をたくさんの人間で相乗りすれば通信速度は遅くなりますよ~っていう 光回線なのになぜか速度が出ないという問題でしょうか。
他のレンタル会社もVPSサービスはたくさんあります。
値段は超絶安くはないが、ネームバリューとDebianが使えるという面で決めてしまった感はあるので、興味ある人は色々検討してみると
良いかと思います。
さくらVPSに申し込む
申し込みはそんな苦労しなかったような…。
さくらインターネットのサイトに行き、「お申し込みはこちら!」ボタンから後は流れに身をまかせれば申し込みはできます。
無駄金は払いたくないなぁ…という方は、お試し期間が終わると自動的に契約が切れるので放置しておけばよいです。 (ただ2週間で結論を出すのは、よほどガツガツいじってみないと何とも判断つかない時間の短さですが)
申し込みが終わった後、いったいどこに行ったら使えるのか分かりにくいのが難点ですが…。
さくらVPSのページの中段に「会員向けメニュー」があります。その中にある「コントロールパネル」を選びます。
VPSコントロールパネルにさくらインターネットから送られてきた申し込み完了メールに書かれているIPアドレスとパスワードを入力します。
コントロールパネルにアクセスできたらfig8.3のような画面が表示されるはずです。
次からいよいよさくらVPSにDebianをインストールしてみましょう!