輸血用の血が足りないらしい。
毎年春になると血が足りなくなるらしいのですが、今は特に足りないらしく厚生労働大臣
が緊急アピールする事態に。
夕方のニュース番組でも、レポーターが「新宿の献血会場はガラガラです」と職員が暇そ
うに座っている様子をレポートしていました。
そこで不肖この私。
日記のネタになるならば少しでも日本の役に立つならばと、生まれて初めて献血に行って
きました!
日記の日本のために自らすすんでこの身を捧げる崇高な精神。
・・・みんなもっと誉めていいぞ。
会社の仕事を早く切り上げ、新宿駅西口にある献血ルームへ。
やはり何事も最初は緊張するもの。
得体の知れない不安に、
(´-`).。oO(やっぱりやめようか...どうせこの日記なんて誰も読んでねぇしな)
献血ルームに入るべきか止めるべきか、うろうろうろと行ったり来たり。
周囲から見ればかなりの不審者。
迷うこと十数分。
「ええい、ままよ」と入り口に置いてあった献血申込書(←緊張のあまりうろ覚え)なる
紙に住所、氏名等を記入して献血ルームの門をたたきました。
そんな緊張しまくりの私の表情を見て取ったのか、受付の人が「どうぞ、どうぞ」と声を
かけてくれ、私は中へ。
献血ルームの中は夕方見たニュース番組とは違って人でごった返していました。
その瞬間、私は報道のカラクリの一端を知ったのでした。
受付の人「えーっ、お客様は過去に献血のご経験は...」
私「初めてです」
受付の人「今回ご協力頂ける量なのですが...」
(´-`).。oO(やっぱり初めてだし、最初は200mlからかなぁ...)
受付の人「できれば400mlご協力頂きたいのですが」
・・・いきなり400ml( ̄▽ ̄;)!!ガーン
っていうか
俺に拒否権なし?
それからアンタ、私の返事を聞く前にもう400mlの所にマルつけようとしてるでしょ。
さらに献血申込書で申告した私の体重欄見てる?(※)
(※)400ml献血は成人男性で体重が50kg以上必要。私はかなり痩せているので正直400ml
はちょっとどうかと思っていましたが...。
結局400mlを献血することに。
だめだ、もう逃げられない...。
続いて問診票の記入。
この1年間に以下のことに該当する方は「はい」にマルをつけて下さい。
1.不特定の異性と性的接触をもった。
私「はい」
・・・ごめんなさい。ウソつきました。
「はい」にマルつけてみてえええぇぇぇぇぇ!!
俺、昨年100人斬り達成だぜ!みたいな。
献血ルームの中は噂に聞いたとおりジュース飲み放題、お菓子食い放題状態。
というか献血ルームにいる連中がイナゴが稲を食い尽くすが如くお菓子をボリボリ食いま
くるので、みるみるうちにお菓子が減っていきます。
・・・お前ら、タダでお菓子食いたさに献血してんじゃねーだろうな(-_-メ;)
問診票記入の後は、問診票を見ながら医師による検診。
女医さん「tailupさんの所って、tailupさんと同じ苗字の方って多いんですか?」
w( ̄o ̄)w オオー!
なぜお前がそんなトップシークレットな事を知ってるんだ。
女医さん「私の友人がtailupさんと同じ場所に住んでまして...その友人もtailupさんと
同じ苗字なんですよね」
私「へぇ~、そうなんですか。ウチの近所は私と同じ苗字ばっかりですよ」
そんな世間話をしながら検診は終了(←ちゃんと検診もしています。念のため)。
検診の時の女医さんに「空腹じゃない方が献血が上手くいきますので、お菓子を食べてく
ださい」と言われ、ようやくみんながお菓子をボリボリ食べている理由が判明。
しかし置いてあるお菓子はクッキーばかり。
少し食べたら速攻で飽きた。
多分クッキーが一番お腹にたまるので置いてあるんだろうな...。そんなことを考えなが
ら緊張の中、ただ空腹を満たすためだけにボソボソとクッキーを食べまくる。
献血慣れしている(と思われる)他の人はクッキーを食べながら本を読んだりして思い思
いの方法でくつろいでいるようでしたが、私はそれどころではありませんでした。
問診の後は検査のための採血。
健康診断でやる血液検査と同じです。
少し血を抜かれて血液型を調べてくれます。
私の血液型はO型。
現在O型の血液が一番不足しているらしいので、私のは日本赤十字社垂涎の血液型に違い
ない。
どうやら私が今日最後の献血者らしい。
受付をしたときにはあれほどごった返していた献血ルームも一人、また一人と帰っていき
私が献血する頃には誰も待合室には誰もいませんでした。
あまりにも私の順番が回ってくるのが遅いためか、受付の人が何度も「お待たせすみませ
ん」と頭を下げてました。
受付してから約50分後に私の順番が回ってきました。
いよいよ献血本番です。
緊張よりむしろマチクタビレタ...。
ベッドに横になって消毒し、いよいよ採血。
採血担当の女の人が注射針を持ってきま...って針太っ!
「うわっ結構、針太いんですね」
冗談交じりに言うと「これ以上針が細いと血液の中の成分が潰れてしまうんですよ。そう
すると抜いた血液が患者さんの体内に再び入ってしまう事もあるので、少し針が太いんで
すよね」
とマジレスされてしまいました。
針は太かったけれども、ほとんど痛くはありませんでした(採血する人が手慣れている要
因も大きいと思われる)
針を刺して少しするとブイィィン...とモーター音がして刺された針を伝って振動が腕に
伝わるのをのを感じます。
高貴な血が抜かれてゆく...。
所要時間およそ10分。
採血の間、担当の女の人と世間話。
採血の人「今O型の血液が一番不足しているんですよ。本当に血が足りなくなってから大
臣がアピールするなんて...普段からお願いしますってアピールすればいいのに。
でも、本当はいつも足りないんですよ」
でも大臣が緊急にアピールしてニュースにならなかったら私も献血に行こうとは思わなか
ったわけで...それなりに効果はあるのではないだろうか。それとも私が奇特なだけ?
そう思って
私「今、大臣がアピールしたりニュースとかで血液が足りないって言うようになって、献
血する人って増えているんですか?」
採血の人「増えてますよ。tailupさんは今日135人目なんですが、普段はもう数十人ぐら
い少ないんですよ。今日とか特に混んでますね」
どうやら私と同じような人間は多いらしい(日記のネタにするために献血に来ているかは
不明)
暫くすると採血の人が計器を見ながら
「tailupさんのはいい感じに流れてますよ~。だいたい初めての人は緊張して時間がかか
るんですが、tailupさんはもうベテランの域ですね~。」
などと嬉しそうに言う。
・・・いい感じに流れてるって言われてもねぇ。
(初めてのわりには)予定より早く献血は終了。
特に貧血等とか疲労感もなくあまり400mlも血液を抜かれたという実感はありませんでし
た。
かかった時間トータル70分(←弟曰く「時間かかりすぎ」らしい)
で、もらった記念品がコレ。
△入浴剤はあまりに待たせてしまったためのお詫びの品
みなさんも食料に困ったり、生活に困ったら献血してみてはどうでしょうか。
皆さんの献血が明日の日本を救うかもしれません。