第62回 鳴沢氷穴・富岳風穴
スポット情報
名称 | 鳴沢氷結・富岳風穴 |
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住所 | 富岳風穴:山梨県南都留郡富士河口湖町西湖青木ヶ原2068-1 鳴沢氷穴:山梨県南都留郡鳴沢村8533 |
休館日 | 無休 |
サイト | 天然記念物 富岳風穴・鳴沢氷穴 |
初回訪問 | 2016.05.23 |
河口湖には何度か訪れたことがあるのですが、観光案内パンフレットで氷穴・風穴の存在は知っていました。
一度は行ってみたいな~と思っていたものの、電車とバスで行くにはなかなかの辺境。
旅のついでに寄ってもらおうにも、よっぽどの洞窟マニアでもないとOKされそうにありません。
人生いろいろ疲れたある日、発作的に電車に飛び乗って河口湖に向かっていました。 氷穴・風穴に行きたい。でも行き方は現地で調べよう。なんとかなるさ。
期待していただけあって氷穴・風穴ともに素晴らしい観光スポットでした。
特に洞窟は日原鍾乳洞以来だったので、本当にワクワクしました。
地上から一歩下に降りる度に冷えていく空気には不思議な感動を覚えました。きっとお子様にも喜ばれること間違いなし。
けれどさすがに辺鄙な場所にあるためか、電車とバスで行くと氷穴・風穴を訪れるだけで手一杯。
氷穴・風穴ともにあっという間に終わってしまうので、やっぱり車で他の観光スポットとセットで巡りたいところです。
鳴沢氷穴
自然の起伏に富んだ竪穴型洞窟。そこは好奇心に満ちたアドベンチャーワールド!!
鳴沢氷穴は青木ヶ原樹海の東の入口に位置し、年間を通して観光客がたえず富士五湖観光のひとつに数えられています。
今から1150年以上前の貞観6年(864)富士山の側火山長尾山の噴火の際、古い寄生火山の間を灼熱に焼けた溶岩流(青木ヶ原丸尾)が流れ下ってできたのが、
この二つのトンネル式になった洞窟です。
昭和4年に文部省の天然記念物の指定を受けてから世界に紹介され、地質学上、貴重な存在となっています。
ちなみに 鳴沢村の樹型溶岩群はスパイラクルの数では世界有数といわれています。
鳴沢氷穴 | 天然記念物 富岳風穴・鳴沢氷穴 サイトより
JR大月駅から富士急行線 富士山特急に乗り換えて、いざ河口湖駅へ。お茶目な車体。
車内もニコニコ富士山一色。駅を通過するたびに標高が表示されます。
切符を買って運賃の高さにビックリ。さらに外国人観光客が多いせいか駅員が全員英語ベラベラなのにもビックリ。
河口湖駅に到着。ビックリするほど観光客が多い。しかも外国人ばっかり……。
河口湖駅そばに展示してあった「モ1号」の車体。製造1929年(昭和4年)。
モ1号に乗車もできます。昭和臭あふれる車内。当時は急勾配車両として最新鋭だったようです。
モ1号の昭和臭あふれる運転台。制動装置として電気ブレーキや砂まき装置を搭載していました。
モ1号から撮影した河口湖駅の風景。写真ではわかりづらいですが、写真中央に富士山があります。
氷穴・風穴へは路線バスが通っています。この路線バス以外にもグリーンラインやらブルーラインやらあって理解不能。
路線バスに揺られて最初の目的地 氷穴に向かいます。富士山が美しい。
バス停「氷穴」に到着です。30分ぐらい揺られて途中本当に着くのか不安になりました。
バスをお見送り~…というか氷穴・風穴は青木ヶ原樹海のど真ん中にあります。帰りは大丈夫か不安になる。
氷穴とは溶岩流が湖に流れ込んだとき出た大量の水蒸気ガスが抜けた穴とのこと。見学時間約12分。
貸し出し用の靴やヘルメットも完備。頭打たないように注意です。
洞穴内の温度は年間を通じて0~4℃程度。どうせ行くなら暑い日の方が感動があります。
鳴沢氷穴の入口です。一歩下に降りる度に空気が急に冷たくなります。
穴の下のところ。まだ洞窟には入っていませんが、すでにひんやりしています。
氷穴の氷は馬で江戸に運ばれて将軍に献上されたとか……って途中で溶けないのだろうか。
……というか前を歩いている外国人がじゃまぁぁ!洞窟は細い1本道なのでしょうがありませんが。
万年氷キタ-----------!しかもデカい!と思ったらこれは観光用に外から運び込んだもの。
万年氷は柵の奥に見える部分。温暖化と洞窟内に観光客が増えたことで温度があがり万年氷も小さくなったとか。
地獄穴。伝説によると江ノ島の洞窟まで続いているとかいわれているようですが、どこまで穴が続いているのか不明らしい。
富岳風穴
なだらかな横穴を周遊できる歴史的にも価値のある天然記念物の洞窟
青木ヶ原樹海の豊かな緑に囲まれた富岳風穴。中に入ると夏でもひんやりと涼しく、平均気温は3度。
昭和初期までは、蚕の卵の貯蔵に使われていたという天然の冷蔵庫!国の天然記念物にも指定されています。
総延長201m、高さは8.7mにおよぶ横穴で、内部は不思議と音が反響しません。これは壁の玄武岩質が音を吸収する性質をもっているためです。
所要15分の見学コースでは、夏でも溶けない氷柱や、溶岩棚、縄状溶岩などが見られます。
富岳風穴 | 天然記念物 富岳風穴・鳴沢氷穴 サイトより
国道137号線をとぼとぼ歩きましたが、樹海の中の遊歩道を通って直接行けるらしい。
風穴の見どころは溶岩の美しい造形。溶岩の表面が固まった後、中にたまったガスが抜けて空いた穴。
レストハウスから風穴までは遊歩道をしばらく歩きます。途中で樹海の周囲をパノラマで撮影。木の根が露わになっているのは、
溶岩の上に木が生えているからに他ならない。樹海の樹木は過酷な環境で生育しているのです。画像への直リンク
氷穴と風穴の違いは洞窟のでき方が違いにより竪穴か横穴かになっています。風穴は横穴です。氷穴と風穴の違いは?
でき方が違うと言っても結局は溶岩が固まったもの。結構狭くて探検気分になります。
風穴も基本冷たいので氷がなかなか溶けません。氷のブロックは人工的に置いたものです。
イスみたいになっているのは溶岩棚。ローリングして流れてきた溶岩がここで止まって固まった跡。
突然広い空間に出ました。古臭い一斗缶が並べられており"繭玉"と書かれていました。風穴は繭の貯蔵庫として使われていました。
"ドングリ"や"からまつ"など木の実も貯蔵されていたようです。
風穴の一番奥に生えている苔「珪酸華」。緑色ではなく銀色に反射しているのがソレのようです。
他の観光客がいないタイミングを見計らって風穴内を撮影してみました。染み出した水でひたひたしています。
突然停電することがあるらしい。動揺するなと言われましても…。
最後にコーンアイスを購入。あまりの暑さにもうアイスが溶けています。
風穴近くにあった地震が起こった際の対応方法が書かれた看板。DJに悪意しか感じない。
たまたま来たバスに飛び乗ったら料金の案内はされないわ、遠回りされるわで激しく不安に…。ようやく河口湖に到着。
少し時間があったので河口湖を散策。新倉堀抜資料館は江戸時代に苦難の末貫通した日本最長の手掘りトンネルの史料館。次は行ってみたい。
電車をあきらめて高速バスで帰ることにしました。電車より安いかもしれません。
リニアの実験線が見えました。リニアは2027年開業予定!ぜひ乗ってみたい。
山梨といえば"ほうとう"。食べている時間がなく悔しかったのでコンビニで買ってきた"ほうとうカップ麺"。こんなの売っているんですねぇ…。