第57回 夕やけ小やけふれあいの里
童謡「夕焼け小焼け」。
誰もが一度は口すさんだことがあるはずの名曲。もしかしたら地元の防災無線から夕方になると聞こえていたかもしれません。
その「夕焼け小焼け」の生まれ故郷が東京都の八王子市にあることはあまり知られていません。
八王子と言っても駅前のような繁華街ではなく、高尾駅からバスで行くこと数十分。ここは東京か!?と今でも思ってしまう超ド田舎自然あふれる恩方町。
作詞者 中村雨情の生家がある恩方町に「夕やけ小やけふれあいの里」があります。
スタンプ情報を聞かなければ訪れる気も起こらなかったこの場所も、行ってみて初めて素晴らしい魅力に気付かされました。
のどかな里山の中に存在する「夕やけ小やけふれあいの里」は、まさに童謡「夕焼け小焼け」の心象風景にピッタリ。
いつまでも帰りたくない。そして昔、暗くなるまで力いっぱい遊んだ小さい頃を思い出してなつかしさがこみ上げてきます。
一日何もせずにのんびり過ごすには最適なスポットです。遠いけど。
「私は東京から故郷への往復に八王子から実家までへの凡四里をいつも徒歩(その頃はバスなどの便はありません) でしたので、よく途中で日が暮れたものです。
それに幼い頃から山国での、ああいう光景が心にしみ込んでいたのがたまたまこの往復のある時に、 郷愁などの感傷も加わって、直接の原因になって作詞されたのではないかと思っています。…(以下略)
「夕焼け小焼け」を作詞する頃「教育音楽」昭和31年8月号第11巻第8号所蔵
すでに田舎の高尾駅からさらにバスに揺られること約30分。バス停「夕焼小焼」に到着。
周辺はこんな感じ。昔の山里が現在もそのまま残っている。--それが八王子。
バス停から"夕焼小焼橋"を渡って、ふれあいの里へ向かいます。人も少なくて感じです。
入園券が無人券売機で発売とハイテクです(←古い)。が、客が少ないのか1台しか稼動していません。
入口近くの「夕焼小焼館」にボンネットバスが展示保存されています。
かつては1982~2007年までハイキングシーズンに運行されていましたが、老朽化のためその役目を終えました。
車内でくつろぐことも出来ます。小さいお子様はご満悦でした。座席がゴワゴワしてたw
「夕焼小焼館」です。ここでは童謡"夕焼け小焼け"誕生や作詞者 中村雨情について学ぶことが出来ます。
館内です。小さい子どもがキャーキャー大挙してスタンプ台を占領してしまっていて、ちょっとイラっときた。
作詞者 中村雨情。大正時代ぐらいの人かと思っていたらカラー写真だった。
童謡「夕焼け小焼け」誕生について。思い出の風景や深い愛情が伝わってきます。
"ふれあい牧場"。ふれあいの里って動物とのふれあいだったのか…てっきり"ょぅι゛ょ"と触れ合えるのかと思ってた。
フジの花が一斉に咲いていました。あまりの美しさにしばらく見とれてしまいました。
高そうなカメラでバシバシ写真を撮っている人がたくさんいました。古いデジカメじゃこんなもの。
川を渡ると"星ふる広場"です。屋外調理施設となっていて、親子連れが大勢バーベキューを楽しんでいました。
ちょっと坂を上ると"ふれあい館"があります。夕焼小焼館でスタンプ台を占領していたガキどもが大挙して駆け込んできて、またちょっとイラっときた。
ふれあいの館の中はこんな感じ。昔遊びができたりするのですが客が少なすぎる。スカスカでした。
大見晴台を経由して、ふれあいの館に行くルートもあります。「眺め最高!!」と自信満々ですが…
細い山道を上がっていくのは、結構しんどい。恩方の山里風景が眼前に広がります。通り抜ける風が心地よい。
芝生広場の隣にある「じゃぶじゃぶ池」。古き良き里山がここに再現されています。
その澄んだ水が田んぼに流れています。カエルやアメンボなどたくさんの動物がいました。
じゃぶじゃぶ池では小さい子どもが無邪気に遊んでいました。が、ょぅι゛ょが全裸で水浴びしていたのに驚いた。八王子すげぇ!!