2日目は神々の宿る町、高千穂町へ。
現在午前10時。
飛行機の時間は宮崎空港を19時なので、それまでに片道150km離れた高千穂町へ行き
「水曜どうでしょう」と同じ風景を撮影。再び150km走り空港まで戻るという強行スケ
ジュール。
私 「・・・・・・・・・・」
ミズノ氏「・・・・・・・・・・」
昨日の元気はどこへやら。
車内はどんよりした空気が蔓延していました。
私は敗戦のショックはあったものの比較的元気だったのですが、ミズノ氏が二日酔いで完
全にダウン。
さっきから「あ~」だの「う~」だのヤル気のない発言を繰り返しています。
二人旅で片方のヤル気がなくなれば士気は壊滅状態。
高千穂行くのやめて、シーガイアでまったり過ごしますかぁ~?
そんな発言さえ飛び出す始末。
しかし私はせっかく宮崎に来たのだから高千穂町に行こうと強硬に主張。
高千穂町に行って帰りの飛行機に間に合うか心配だけど、14時まで行ける所まで行って
駄目だったらそこで引き返すことになりました。
と、言うのも。
日本史が好きな私は宮崎で一番行きたかった所が、古事記に出てくる神々が祭られる高千
穂だったからです。
国道10号線を北にひた走ります。
始めは絶不調のミズノ氏も昼を過ぎるころには復活。いつものテンションに戻ってくれま
した。
車を走らせること3時間。
13時30分、高千穂町到着。
本当に神々がいそうな高千穂
■高千穂神社編
高千穂といえば、五穀豊穣や豊猟を感謝し一年の無事な生活を祈る地域の祭り「神楽」。
しかし「神楽」は11月~2月の間に行われるもので、6月のこの時期は明らかにシー
ズンオフ。
つまり言ってしまえば、観光客なんて誰もいません。
そんな中、我々は小雨の降りしきる高千穂神社に向かいました。
時間もあまりないことですし、早速撮影です。
左:「水曜どうでしょう」より |
右:われわれ |
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参拝位置を間違えました・・・ |
撮影が終われば用はありません。
次行きましょう。次。
■高千穂峡(真名井の滝)編
高千穂神社から車で走ること数分。
「日本の滝百選」にも選ばれた真名井の滝に向かいました。
緑生い茂るV字型の渓谷に流れ込む滝の光景は、あまりに神秘的で美しく見る者の心を
捕らえます。
しかし我々にはそんな美しい風景に浸っている暇はありません。
とりあえず最寄の駐車場(500円)に停め、滝を目指します。
真名井の滝は橋の上から美しい風景を見るだけでなく、貸しボートで滝のそばを通ること
ができます。
カップルでここを訪れ、美しい滝を背景に愛を語らうというのはどうでしょう。
2人の仲もより一層深まることでしょう。
しかし高千穂町の案内によると貸しボートは
※ご利用のお客様によって自由に漕ぐことができます。
とあります。
これってボートを漕ぐ練習をしなければ大変なことになるということですか?
下手すると2人の仲が深まるどころか、滝から浴びる水しぶきと同様冷え切ってしまう
かもしれません。
話が逸れました。
当初の計画では私がボートを漕ぎ、その風景をミズノ氏が撮影ポイントから撮影するとい
う話になっていました。
しかし私がボートを漕いでいると飛行機に乗り遅れそうだったので、仕方なく撮影ポイン
トから撮影するだけにしました。
しかし美しい滝を背景にゆっくりと流れるボートの絵は是非欲しい。
けれども今はシーズンオフ。
ただでさえ観光客がいないのに、不運なことに今日は雨。
ボートを漕ぐ観光客なんて天然記念物かもしれません。
ところがなんという幸運。
高千穂渓谷をゆっくりと進むボートを発見!!
さっそく撮影です。
しかしなんたることか。
「水曜どうでしょう」で撮影した所と同じ場所(というか、撮影ポイントは1箇所しかな
かった)は、カメラ好きジジイにより占領されていました。
分不相応な高いカメラを構え、滝の美しい風景を撮影していました。
カシャ、カシャ・・・。
ジジイはなかなか場所を空けません。
早くしないとボートが視界から消えてしまいます。
カシャ、カシャ。
イライライライライラ。
カシャ、カシャ・・・。
いらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいら
いらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいら
いらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいら。
あ~、もう!早くどけよっ!!
さりげなくジジイの後ろから大声で話したりして、「早くそこどけよスペシウム光線」を
放っていたのですがこのジジイにはまったく効かず。
ジジイの後方から撮影しようにも、どうがんばってもレンズにジジイが入ってしまうので
す。
ボートはますます小さくなっていきます。
このチャンスを逃したら次にボートが来るのはいつになるのでしょう。そして我々には辛
抱強くそれを待ち続ける時間は残されていないのです。
カシャ、カシャ。
カメラジジイ、一緒に来ていたご婦人に「そろそろ行くか」と声をかけている模様。
よし、いいぞ。
今ならまだ間に合う。
どうでもいいから、さっさと消え失せろ。
カメラジジイ「・・・もう1枚撮っていくか」
嫌がらせかよ。ヽ(`Д´)ノウワーン
ようやく占領軍(←カメラジジイ)から領土を解放され、さっそく撮影開始です。
左:「水曜どうでしょう」より |
右:われわれ |
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ボートは小さいですが、なんとか入りました。
我々は美しい滝を堪能することもままならぬ状態で慌しく次の撮影ポイントに向かいまし
た。滞在時間わずか十数分。
有料駐車場のオヤジが、我々の滞在時間があまりにも短い様子にポカーン ( ゜Д゜)とし
ていたのが印象的でした。
(つづく)
【参考リンク】
高千穂町ホームページ:http://www.town-takachiho.jp/