■終身と定期
今回保険のおばちゃんが私のためにわざわざ作ってくれた生命保険のプランは、こんな内
容。
△ご契約内容の明細
何やら専門用語連発でよくわかりませんが。
そしてなぜ表中で青色と水色で色分けされているのでしょう………?
色分けされているからには何か理由があるはずです。
ここで「終身と定期」という考えが出てきます。
"終身"とは文字通り"死ぬまで"。つまり一生涯。
契約した頃からコツコツと積み立てて、年齢を問わず死んだら保険金が下りるというもの。
"定期"とは契約期間内は有効だけど、契約期間が切れたらそれまで支払ったお金は全て無駄。
掛け捨てというやつです。これは多くの場合「特約」という表現になっています。
先ほどの表で、青色の部分は「終身」の内容を水色の部分は「定期(特約)」の内容を示し
ているようです(その割には青色の部分でも"○○特約"という表現があったりしますが……)。
■更新型という罠
ご契約内容の明細という表の中で、保険期間が10年。払込満了年齢が40歳となっているの
が気になります。
「終身と定期」という項目で"終身は死ぬまで"ということを書きましたが、表をみると青
色の部分(終身の部分)も保険期間が10年と区切られています。あれれ………。
実は堂堂人生は10年ごとに契約を更新しなくてはなりません。
今回の契約は10年間有効。10年経って契約時の保障内容を維持したかったら契約を更新し
てね。だけど10年後に新しくこの保険に入る人よりは安くしますよ。
というもの。
一定期間過ぎたら契約を更新するため、これを「更新型」と言います。
更新型か………ふーん(´_ゝ`) と思うかもしれません。
しかし生命保険というのは契約したときの年齢が高ければ高いほど、月々の保険料は高く
なります(死ぬ確率=保険会社が保険金を支払う確率、が高くなるから)
で。
更新型は一定期間(この場合は10年)経ったら契約を更新するのですが、更新した後に
月々支払う保険料というのは更新したときの年齢で再計算されます。
つまり上の場合では更新時には40歳の保険料が月々請求されるわけです。
なので、保障設計書をよく見ると……。
△支払金額うなぎ登り……('・c_・` )
上のような内容がいやらしいことに小さく書いてあります。
保険のおばちゃんには月々13,464円だと説明されましたが、このまま更新していくと……。
最初の10年……13,464円×12ヶ月×10年= 1,615,680円
40~50歳………22,446円×12ヶ月×10年= 2,698,520円
50~60歳………44,848円×12ヶ月×10年= 5,381,760円
60~70歳………91,120円×12ヶ月×10年=10,934,440円
70歳までの合計………20,630,400円
2,000万円オーバー
合計すると驚異的な保険料になってしまいます。
というか、そもそも
保険料が上がるなんて話、聞いていませんが。
だいたい弊社に居続ける限り、毎月4万円以上の保険料なんて払い切れません。
(それよりも退職してからも毎月9万円の保険料というのも恐ろしい………)
※これは「堂堂人生がタコ」というよりも更新型と呼ばれる生命保険全般に言えるもので
す。若い頃は収入が少ないから安く。年齢を重ねる事に収入が上がるから高額の保険料に
も耐えられる……という年功序列を生かしたシステムです。今の社会……というよりも弊
社の実情に当てはまるかどうかは疑問ですが。
高年齢時の保険料の支払金額には驚きますが、この段階ではまだセーフかと思われます。
なにせ2,060万円保険料を払っても、死亡すれば2,600万円貰えますから。
550万円ほどお得だろうと思われます。
■70歳前に死ねということか
ところでまたまた「ご契約内容の明細」を見ると、青色の部分(終身の部分)の更新限度
年齢が70歳と書かれているのが気になります。
再三にわたって「終身とは死ぬまで」と説明していますので保険の有効期限70歳までとい
うのは、どうにも納得いきません。
これには"終身移行"というシステムが絡んできます。
「ご契約内容の明細」の中に"生存給付金に対応する部分"という項目があります。(青い
部分の上から3行目)
これの保障額は12万円となっていますがこれは「10年間生きていたら12万円あげます」
というものです(死んだら没収)。要するに月々の保険料の一部を貯金しているようなも
のです。
これを第一生命では「堂堂ファンド」と称しています。
前の項目で10年後に保険を更新すると書きましたが、更新時に気が変わって「やっぱ生命
保険(゚⊿゚)イラネ解約するわ」という場合には、最初の10年間払い込んだ保険料約160万円
をドブに捨てる代わりに、堂堂ファンド12万円は受け取れます。
「オラやっぱり更新する」という場合には、その堂堂ファンド12万円分を更新後に支払う保
険料に組み込むことができます(この分だけ保険料安くなる。もちろん手元には残らない)
△終身移行の説明図
40歳で更新、50歳で更新、60歳で更新………と更新を繰り返し、更新限度年齢70歳を迎え
たとき(更新限度年齢なのでこれ以上の更新はできない)。
保障設計書によれば70歳のときに貰える生存給付金(堂堂ファンド)は86万9500円と書い
てあります。
話が少し逸れました。
更新限度年齢70歳を超えた後も「死んだら保険金を貰いたい」という人には、70歳のとき
に受け取った堂堂ファンド86万9500円をそっくり保険会社に差し出せば、終身に移行でき
るというシステムのようです。
(終身移行をしなければ86万9500円手元に残る代わりに、40年間払い込んだ保険料約2,000
万円は無駄になる)
で、70歳までに死んだら貰える保険金は2,600万円。
70歳以降(終身に移行した後)死んだら貰える保険金も2,600万円……かというと、そう
でもない。
「終身移行の説明図」によれば、終身保障は104万3100円と書いてある。
つまり70歳以降に死んだ場合には、104万円しか貰えない。
約2,000万円払って貰える保険金は100万ぽっちかよっ!
というか、
そんな説明もいっさい受けていませんが。
そうか!
70歳前に死ねば600万円以上得するよな。俺って頭いい。
調べた内容はもう少しありますが、今回はとりあえずこの辺で。