異常に高い受検料。不透明な適性判定。そして最高の適性が判定されたからと言って保障されるわけでもない就職先。 例えぼったくりと言われようともコネやツテがない人間はとりあえず受検するしかない。
……今年もそんな私学適性検査の受検日がやってきた。
公立学校の怒濤の受験ラッシュが一段落し、今はすべて結果待ち状態。
いくら面接に大失敗したとは言え「ひょっとしたら…」とついつい夢を見てしまうのは悲しいかな。そしてとりあえずは2次試験が終わったという安心感から完全に終了ムード。
とりあえず前日は予定をキャンセルし、家に閉じこもり最後のあがきを試みるものの今ひとつエンジンがかからない。
家でマターリ、マターリ勉強しているうちに貴重な一日はあっと言う間に消費され、そして迎えた当日。
全くヤル気がない状態のため試験をボイコットしてもよかったのですが、2万円もの大金を払った(出願に行く)手前やはり受検しないのはもったいないと「もったいないオバケ」が脳内で囁くので、朝早くから出陣。
受検会場は昨年と同じ、和洋九段女子中学校・高等学校(外部リンク)。
女子校キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!!
まさに男子ならばそこの教員か保護者でないと入れないであろう男子禁制区。乙女の花園(;´Д`)ハァハァ
……ま、肝心の乙女は学校休みでいませんでしたけどね(←当たり前)
ちなみに試験会場は日本武道館のすぐそばにあります。そして今日といえば日本武道館では偽善チャリティーイベントが。
なんか去年もその日が受検日だったような……。これは偶然か?
九段下駅から地上に出ると、いるわ、いるわ、黄色い人たち。まだ朝9時前だというのに結構いますよ。
しかし不思議だったのが「同行お願いします。○名」と書かれたプラカードや紙を持っていて道端に座り込んでいるお姉ちゃん(←女性ばかりだった)がたくさんいたこと。
同行ってなんですかね?会場に入るのにはチケットかなにか必要なんですか?チャリティーイベントのくせに。教えてエライ人。
もしチケットが必要で、かつ自分が持っていたら道端に座り込んでいるお姉ちゃん達に「同行させてあげるからさぁ。ちょっとそこのトイレで……(以下略)」
とか言えば簡単にどうにかできそうなのでは?緊張感のカケラもないせいか朝からそんなことを考えていました。
……ま、当然うまく行くはずもなく。やはり調教勉強不足は否めませんでした。ろくに調教もせずにレースに出走しても勝てるわけがありません。
専門教養は忘れているところがあったのと、計算問題でハマってしまい(←計算する余白が少ないんじゃ!!)時間が足りず。一般教養は試験終了時間を勘違いして最後はグダグダ。
全部オワタ\(^o^)/
毎年1回は必ず大騒ぎになる靖国神社が日本武道館のすぐそばにあることはご存じでしょうか。靖国神社なんてただの神社だろ。
なんて思っていたのですが……境内の外に黒塗りに白文字のワゴン車が停まっていたり、境内に"英霊になんたらする会"と書かれた
横断幕の前に陣取っている団体がいたり、"皇国"だが"闘魂"などと書いてあるTシャツを着て茶屋の前で三味線ひいてる爺さんがいたりと、
そこら辺にある普通の神社じゃないことは確かです。
試験後に日本と平和と来年の合格(←気が早いな)、それともう一つの懸案事項の祈りも兼ねて靖国神社へ参拝してきました。
やはり日本人なら一度は現在の繁栄のために命を捧げてくれた250万の英霊たちに参拝しておかなければと思うわけです。 第一鳥居(大鳥居)から入り、大手水舎で手を洗い(←口すすぐの忘れた)、神門から拝殿へと歩いたのですが、不思議なことに武道館前に大量発生している黄色い人たちが一人もいないんですよ、一人も。 これはね。どういうことかと。お前らな。所詮は芸能人目当てかよ。まぁ境内に黄色い連中がいたらいたらで「なに、こいつら……」と不快に思っていたに100万トルコリラ。
昨年と違っていたのは神道形式で参拝する人が老若男女問わず多かったということでしょうか。 神道形式って何だ?と思った方もご安心を。拝殿の奥にデカデカと「2拝、2拍手、1拝」と書かれていますので。
帰りがけに運勢を占うためにおみくじを引いてきました。結果は小吉。……なんとも中途半端だ。
このみくじにあう人は
今は思いに任せず
悩みがあっても
心を尽し つとめれば
時がかかっても
必ず願いはかない
思いは達せられる
靖国神社 今年のおみくじ「小吉」より
なんとも頼もしいことが書いてあるのですが、よくよく読んでみると、
○金運 努力により開ける
○受験 一層の努力あればよし
靖国神社 今年のおみくじ「小吉」より
「そりゃそーだろ!」と思わずツッコミを入れたくなるようなことばかり書いてあります。うーむ、おみくじも当てにならんな。
ちなみに昨年のおみくじは「吉」で"受験 努力、重なって よし"とあったので、ここまでは当たっているかなっと。
そんなわけで今年恒例の靖国参拝も無事に終え、神社を後にしたのでした。
時間はちょうどお昼頃。九段下駅に向かうために歩道橋を渡ったのですが、そこから見える日本武道館前は人、人、人。普段着の人から黄色い人まで長蛇の列。 ナンダコレ?
なんか大変なことになっています(;・∀・)
係員の誘導を聞いていると、どうやら日本武道館に入りたい列と募金をしたい列らしい。募金するために並ぶのですか、アホですか?募金したけりゃ近くの郵便局やコンビニからどうぞ。 なんだかこの行列を見ていると某チャリティーイベントって凄まじい集金マシーンになっているということをまざまざと見せつけられました。
毎年2億円ぐらいの寄付金が集まるようですが、その裏で番組制作費50億円。当然広告収入はそれ以上でしょう。……なんだかね。
ところで日本武道館の近くに厳めしいヒゲ面のオッサンの像が立っています。さすがに顔を見ただけでは誰か判らず。誰の像かと近づいてみると……
像 卿 郎 二 彌 川 品 爵 子
ちょっとマイナーですが、明治維新で活躍した志士の一人で後の内務大臣、品川弥二郎です(右から読みます)
なぜこんな話を持ち出したかというと、歩道橋の上から黄色い人たちの写真を撮っているそばで親子連れ(母親と男の子)がいたのです。 その母親がさっきから子供にどうでもいい知識をひけらかすようなな話ばかりしているんですよ、自慢げに。無言よりはマシかもしれませんがね。 さっきから痛い話しか聞こえてこなかったもので。
その母親は次のターゲットを品川弥二郎像に向けたようです。遠くからチラッとその像を見て、
母親「ねぇ~、あの銅像、二俣川貞子だって~」
「像卿郎二彌川品爵子」 → 「像xx二彌川x爵子」
ま………かすれ具合から、そう読めなくもない。ただ……それじゃぁ女だろ!
こうして私の夏は終わりを告げたのでした。
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