小中学生のときは、あれほど夏休みの宿題などで絵日記や読書感想文を書いたりするのが苦痛だったはずなのに、 今ではブログにしょうもない日常生活や読んだ本の感想など書き散らしたりするから人間とは不思議な生き物です。
そんな自分もその不思議な生物の1匹だったりするのですが、ネットという広大な世界に例え日記であったとしても情報を発信するのですから、 より多くの人々に読んで欲しいと願うのはごく自然な発想。
友人や知り合いならば、例え目糞鼻糞な文章であっても辛抱強くつき合ってくれるかと思われますが、 見ず知らずの人たちに定期購読者になってもらうには、よほど有名人か文才がないと難しいものです。
有名人になるのは至難の業(※1)なので、読ませる文章を書いて読者を増やすしかありますまい。
(※1)至難の業……繁華街に行ってその辺にいる通行人に片っ端から殴りかかれば別の意味で有名人にはなれますが。
自分自身駄文を書き散らしてみたり、友人や知り合いのブログを読むなどして気づいた"読ませる日記"の書き方について少し考えてみます。
エピソードを絞って書く
休日にどこかに遊びに行ったとします。誰かと遊びに行けばより効果的。
思わず笑ってしまった会話や、遊びに行った先で体験したちょっと面白い出来事を1つの記事に多くても2つか3つ程度に絞って、
そのエピソードについて深く掘り下げて書きます。
自分もついついやってしまいますが、
朝起きた。○○時に新宿に着いた。△×に遊びに行った。□※時に帰宅。
これではただの備忘録。読んでいる方は「ふーん」と思うだけで正直面白くともなんともない。
自分用の備忘録と割り切るのなら構いませんが、だったらwordでシコシコ書いて自分のパソコンの奥深くにそっとしまって下さいと言いたい。
不幸ネタを書く
「人の不幸は密の味」などと言ったりします。
人間なんだかんだ言っても一番かわいいのは、やっぱり自分だったりします。
そんな自分LOVEな我々が、他人の不幸や苦労を知るのは至福の喜び。
もし不幸な体験をしたのであれば、自分で笑い飛ばせる範囲であればどんどん書きましょう。
- 富士山に登ったら死にそうな思いをした。
- 初詣に行ったら凶を引きまくった。
- この記事を電車の中で書いているすぐ横でカップルがイチャついてうぜぇ
苦労や不幸を膨らませて書くとなお効果的です。
極度の幸せ自慢は控える
逆に幸せ自慢は書きすぎると読者を逃がします。
よく見る日記にふた言目には「彼氏が」「彼氏が」「彼女が」……ってやかましいわ。よそでニャンニャン、ファ○クFU○Kやってくれ。
もっと赤裸々に書いてエログ(※2)にするのなら構いませんが。
それでも知り合いのはやはり読みたくない。
(※2)エログ……エロいブログの略。
友人の家に遊びに行ったら、その家の子供の運動会やお遊戯会のビデオを延々を見させられる苦痛と同じ。
断っておきますが幸せ自慢を完全否定しているわけではありません。
ただし書くときは露骨に幸せを振りまかず、ちょっとしたトラブルや苦労したことを交えて書くのがよいと思います。
最終的に成功事例にもって行くにしても、その過程で苦労話を盛り込んだ方が真実味がありますし、読んでいて面白い。
人生順風満帆の伝記がつまらないのと同じです。
他人の不幸ネタを書く
自分の不幸自慢は効果的ですが、そうそう不幸話が転がっているわけもなく。
まして、まれに降りかかるメガンテ級の不幸は影響力が大きすぎて書けなかったり、そもそも書く気力すらなかったりします。
そんなときはどこかで聞いた知り合いの不幸話。
人との会話で一番盛り上がるのは、実は他人の噂話だったりします。
- パンをかじったら歯が折れた。
- 高い授業料を前払いで支払った直後に英会話学校が倒産した。
- ツンデレメイド喫茶に行ったら散々な目に遭った。接客態度が悪いだけじゃねーか。
ただあまりにも調子こいて書き散らすと、読んだ本人が烈火のごとく怒り出したりする(※3)のでほどほどに。
(※3)怒り出したりする……心当たりがある方、すみません。
(つづく?)
Comments