お前の柄じゃないだろうとお叱りを受けそうですが、たまにはクラシック音楽な話題でも。
小学生のときから自分はずっとクラシック好きなのですが、好きな曲の一つにストラヴィンスキーの春の祭典があります。
20世紀近代音楽の傑作に挙げられる同曲。
「どの辺が好きなのか」と聞かれると答えに窮するのですが、これまでの音楽にはなかった不協和音と複雑なリズムが、当時中二病だった自分のツボに入ったのでしょう。
もともとがバレエ音楽である同曲。
今でこそ20世紀近代音楽の傑作に挙げられていますが、1913年の初演時にはこんなエピソードがありました。
初演にはサン=サーンス、ドビュッシー、ラヴェルなどの錚々たる顔ぶれが揃っていた。曲が始まると、嘲笑の声が上がり始めた。 そして始まったダンサーたちの踊りは、腰を曲げ、首をかしげたまま回ったり飛びあげるという、従来のバレエにはない振付であった。 野次がひどくなるにつれ、賛成派と反対派の観客達がお互いを罵り合い、殴り合りあい野次や足踏みなどで音楽がほとんど聞こえなくなり、 ついには、ニジンスキー自らが舞台袖から拍子を数えてダンサーたちに合図しなければならないほどであった。
(中略)
当時の新聞には「春の虐殺」(Le "massacre" du Printemps)という見出しまでが躍った。 サン=サーンスは冒頭を聞いた段階で「楽器の使い方を知らない者の曲は聞きたくない」といって席を立ったと伝えられる。
Wikipedia-春の祭典
そんな一大センセーションを巻き起こした「春の祭典」ですが、実はこの曲の振り付けをしたのが、ロシアのバレエダンサー ニジンスキー。
競馬ファンにはお馴染みのイギリス三冠馬ニジンスキーの名前の由来の人でもあります。
中学生のときに従兄弟の影響を受けて、この曲を知って以来、今日まで数限りなく繰り返し聞いてきました。 けれどもバレエ付きのものは見たことがありませんでした。
ところがYoutubeに「春の祭典」の動画がアップされているではありませんか。
自宅にいながら芸術鑑賞。良い時代になったものです。
いや、これは何というか……
なんだか見てはいけないものを見てしまったような。
これは客も暴動を起こすのもうなずける。自分もいきなりコレ見せられたら愕然とするわ。
しかし目が離せない不思議な魅力(※1)があります。
そしてすべて見終わると、なんだかわからないけど凄いモノを見たという気分になれます。
(※1)不思議な魅力……怖いモノ見たさ、とも言う。
季節が春なので春の祭典。
たまには新しい分野に視野を広げてみるのも良いかもしれません。
- 【参考リンク】
- 春の祭典-Wikipedia
- イーゴリ・ストラヴィンスキー-Wikipedia
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