友人が少ない自分にとって、色々と気にかけてくれる友人の存在は本当に有り難いものです。
東京都の二次試験で「単元指導計画」なるものが必要だということを以前書いた(→「合格通知と二次試験対策」)が、 何を書けばよいのかさっぱり解らず、藁をもすがる気持ちで大学の同期だったY本に連絡を取った。
Y本は修士卒業後に一発で東京都の採用試験に合格し今は中学校教師として活躍。自称GTY(※1)。
(※1)GTY……"グレート・ティーチャー・Y本"の略。
彼が教員に成り立ての頃は"面白い冗談を言うヤツ"と笑って見ていたものの、そんな彼も教員生活5年目(←この辺適当)。 着実にグレート・ティーチャーに近づいている。たぶん彼自身が一番「GTYに遠く及ばず」と考えているのだろうけど。
彼は忙しいにも関わらずメールで色々と資料を送ってくれ、さらには私が突然助けを求めたにも関わらず会って相談に乗ってくれるという。 これ幸いとお言葉に甘えることにした。
夕方に仕事を逃げ出し(※2)、西武新宿線で走ること約20分。ようやく目的地に到着。
(※2)逃げ出し……今日(金曜日)仕事を依頼されて「できれば今日中、遅くとも月曜日」って言われたのだが……。 申し訳ないがこっちは今人生かかっているし、そこまで会社に尽くす気もさらさらない。
近くのレストランで晩ご飯を食べながら色々話を聞いた。
Y本は「指導計画を書くにはやはり教師用の指導書を見るのが一番。なんとか手に入らないだろうか」と言う。Y本は中学教師。 中学校には高校教科書の指導書は置いていないからだ。当たり前だけど。
残念ながら私にはツテがなかった。仮にあったとしても試験は来週。もう時間がなかった。
ふとY本がS藤の存在を思い出した。S藤と私は面識はほとんどないのだが彼も大学の同期。彼は現在私立高校で物理の教師をしている。
「ただヤツとは3年ぐらい連絡取ってねぇな……それ以前にこの携帯繋がるのか?」
Y本はしばらく連絡を取っていないS藤に電話してくれた。彼のこういう行動力にはいつもながら感心する。 そしてこういう面倒臭い事を人のために何のためらいもなくやってくれる男気に惚れてしまう。
電話を終えたY本は私に「とっとと飯を食べてしまえ」という。聞けば今S藤は町田の実家に帰っているらしい。 で実家に指導書があるらしいから今から車飛ばして取りに行こうぜ、と言う。
……Y本は翌日からキャンプのため5時集合にも関わらず。
町田へは車を走らせること1時間。S藤は教科書やら指導書を山のように抱えて持ってきてくれた。
結局、アドバイスらしいアドバイスはなく資料を山のようにもらって「後は任せた」という感じだったのだが、私にはそれで十分だった。 ここからは自分の努力次第だ。むしろ自分のためにこれほど動いてくれたY本やS藤の存在だけでありがたかった。 そして果たして自分がY本の立場だったらこんなに人のために尽くせただろうか。2人には感謝してもしきれない。
……というかこれだけ人に頼りまくって迷惑かけたのだから、合格できなかったら会わせる顔がないのじゃないか。 帰宅途中の電車の中でそんなことを考えた。恐ろしくなった。
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