待てど暮らせど鳴らない電話。
もう まもなく2月も終わろうと言うこの時期に。あと1ヶ月後には教壇に立つ……んですよね?
携帯電話の設定は申し訳ない(※1)が、着信のみ音を鳴らすように設定した。
(※1)申し訳ない……電車での移動が長いため車中で着信音が鳴る可能性も大。
しかし自分の携帯電話は滅多に鳴らないため、その滅多にない着信がくるために心拍数が一気に跳ね上がる。これは日頃の着信に慣れていないと本当に心臓に悪い。
ピロロロリロ~ン♪
1週間ほど前に車運転中に着信が鳴った。
すわっ!ついに来たか。
心臓バクバク鳴らせながらディスプレイを見る……なんだ(※2)Dr.ミズノか。くだらん用事で電話して来るんじゃねぇ!!
(※2)なんだ……未来の大学教授に失礼極まりないが、その時は思わずそう思ってしまった。本当は電話もらって嬉しかったのです。
着信アリ
そんな着信爆弾にもいい加減疲れてきていた3日前(2月25日)の19時。
着信が入った。知らない番号から。
……ついに来た。直感した。
職場にいたため隣にはishii社長もいた。
「ついに来ましたよ~、電話が」
彼にはそう余裕かまして平静を装いながら電話に出るも、もう心臓が飛び出しそうだった。いったいどこの市区町村なのだろう。第一希望の高等学校なのか。
「○○市の教育委員会ですが。東京都から採用候補カードが回ってきまして。是非○○市に採用したいと考えているのですが……」
電話口の相手はこのように話し始めた。
ちなみに校種は中学校。年末に提出した申告カードでは中学校の希望順位は4番目のはずなのだが……。
「中学校での採用となるのですが、面接をお受けになりますか?」
某市教育委員会の人はこんな聞き方をしてきたのだった。
ここで一つの噂がある。
東京都からの紹介をその場で断ると採用候補者名簿から削除され採用されないという噂。
これが採用候補者説明会で聞いた"我が儘を言わない限り"全員採用……の真相らしい。
つまり生殺与奪権は教育委員会側にあり、採用されたければ「はい」という回答しかありえないのだった。
……その結果、面接は2月28日に市役所で行うことが決まった。
カウントダウン
困ったときの友。大学時代の同期 Y本先生。翌日に彼に聞いてみると
「この時期は市区町村側も時期的に切羽詰まっていない。採用予定人数より多めに面接に呼び、何人か落とすはず。だから面接の時に気のない返事をしていたら落としてくれるかも。そうしたら次は高等学校から声がかかるかもしれない」
現場ならではのアドバイス。
しかし問題は何を聞かれるかだ。
2次試験のような1分間自己アピールとか さすがにないだろう。恐らくどこの学校でも行けますか、とか担任を持ちますか、とか部活動はどうですか、など具体的な話になるはず。
……と、勝手に予想。
説明会のときも次は面接ではありません、面談です。と強調していたし。
しかし心は揺れ動く。
できれば高校で物理を教えたい。一般的に敬遠されている物理を判りやすく、そして面白く。それが日本の未来のために少しでも役に立てる方法ではないか。
しかしどうなのだろう。この某市で落とされて次に高校から声がかかる可能性はあるのか。以前の噂では2月初旬から高校、3月から中学校……と耳にした。
引っ越しの可能性は高いし。物件はこの時期凄まじく埋まっていくだろう。早い時期に採用を決めておきたい……。そんな生活に関係する心配もある。
結局なるようにしかならないのだろうか。
(長くなったので続く)
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