今シーズン2度目のスノーボードは上越国際スキー場。はじめは1泊2日という話もあったようだが、結局日帰りで行くことになったようだ。
……とは言うものの、回ってきた案内のメールに書かれていた集合時間を見て驚いた。
東京駅6時8分の新幹線……。
どう頑張っても物理的に不可能です。本当にありが(ry
これだから辺境在住は嫌だ。次は北ではなくて西方面のスキー場(※1)を希望したいところだ。
(※1)西方面のスキー場……残念ながらそんなスキー場はないのだった。
しかし捨てる神あれば拾う神あり。 一緒にボードに行く先輩のご厚意により1泊させてもらえることになった。 その先輩には彼女もいるというのに………押しかけてしまって申し訳ない。
金曜日に先輩宅に泊まるということは木曜日中には荷物をまとめなければならない。 そしてタイミングの悪いことに木曜日の夜は仕事の打ち上げに参加したために見事終電帰り。 夜中の1時30分に「さぁ困った。これからどうしよう」と頭を抱え、その後光速で準備し就寝は4時前。
……時間かかりすぎだろ。
昨日(金曜日)は巨大なスノーボードバッグを抱え、ウェアの上着を防寒具代わりにして出勤。 けれど周囲から見れば、どう見ても遊びに行く格好です。本当に(ry
乗客の視線が痛いほど突き刺さる。
「こっちは毎日あくせく働いているのにボードですか。良い身分だな、おい」
「電車はこんな込んでいるのにそんな巨大な荷物を持ち込みやがってよ……」
恨み節があちらこちらから沸き上がっているのを感じます(←被害妄想) なんとか恨み節を避けながら会社に荷物を運び込む。あとは終業後にこの荷物を再び担いで先輩の家に行くだけだった……。
が、ここからが良くなかった。
先輩には21時30分過ぎに行くと行っておきながら仕事がハマりまくり。ちっとも終わりやしねぇ。 そして仕事後にishiiと晩飯を食べに行ったのだが、今日は車を運転する必要ないじゃん!!と調子に乗ってビールを飲んでしまったのが運の尽き。
どういうわけかいつになく酔いが回ってしまい、かなりの酔っぱらい状態。
「こんな飲みまくった後に先輩の家にお世話になれるか」と一瞬思考が過ぎったものの、連絡はしてあった予定の時間は大幅に遅延。 酔った勢いで「まぁいいか~!」とその場の勢いで先輩宅の向かう。
……そして玄関を開けたら見事にバレた。
これが昨日までの失態。 そして迎えたボード当日。先輩宅で4時間ほど寝て東京駅へ。 都心とは言え、さすがに朝は冷える。まだお日様の顔を出していない暗闇で家がない方々は2、3人凍死するんじゃないかという寒さだった。
東京集合組は当初の集合時間からは全員遅刻したものの、幸い新幹線に乗り遅れるようなハプニングもなく心は早くも新潟の雪原へ。 そしておそるべし社会人パワー(※2)新幹線は当然……
グリーン車でございます。
(※2)社会人パワー……というよりもただ単純に普通の指定席が取れなかっただけというのが真相。
しかもグリーン車の2階席。車内からホームにいる乗客を見下ろすと、なんとも言えない優越感がふつふつと沸き起こる。 下郎!頭が高い。
越後湯沢までわずか1時間30分。 普段の通勤時間より短いという乗車時間は嬉しいやら悲しいやら。東京駅で購入した駅弁を食べ終わった頃にはもう到着。 のんびりしている暇すらなかった。そこから在来線に乗り換えること十数分。あっという間に上越国際スキー場へ到着。
駅のホームを降りると目の前はもうスキー場(駅名が"上越国際スキー場前")だった。 暖冬のせいで雪が全くない光景を想像し、ある意味ネタになるかとわくわくしていたのだが予想は見事裏切られ(?)辺り一面雪景色。
が………雪はあるものの肝心の雪山が見あたらない。ここは本当にスキー場なのだろうか。 半信半疑のまま更衣室へボードの準備をすべく向かった………のだが、ここの混雑が尋常ではない。
更衣室のドアを開けた瞬間、室内から吹き出す熱気と中で蠢く無数の人間たち。こんな状態で着替えろというのか。 思わず一度は諦めてそのままドアを閉めてしまったほどだった。それでもなんとか隙間を縫って9時30分前に準備完了。
上越国際スキー場はすべてがリフト移動というタイプのスキー場(ゴンドラが1機もない)。 そのためかどうか不明だが、他のスキー場よりスキーヤーの姿が多かったような気がした。 ホームに降り立ったときには見えなかった雪山も、最初のリフトを降りるとようやくその全貌を現した。
東京駅にいるときや新幹線に乗っている最中に悪天候のためガーラ湯沢は営業を停止しているというニュースを聞き、 これは猛吹雪の中で滑る羽目になるかもしれないと恐怖心を抱いていた。ところがそんなニュースがガセネタかと思ってしまうほどの快晴。 これも日頃の行いか(←自分の行いでないことは間違いない)
ただやはり移動が全てリフトというのが大きなマイナス要因だった。 コースには人影はまばらなのにリフト乗り場は早くも渋滞。リフトによる輸送力の限界が露呈した形となった。
そして何よりも。ボードを履いたままリフトから降りるのは、初心者には緊張を強いられる苦行なのだった(←特に自分)。 何度乗っても一向に慣れない。リフトの終点が近づくにつれ、頭の中は無事降りられるかどうかという思考で毎回埋め尽くされた。
しかしリフトから無事に降りられれば後はなんとかなった。一発目はうまく滑られるか相当不安だったものの、 1ヶ月前に行った安比高原での滑りは忘れてはいなかった。周囲に人がいなかったこともあり快調な滑り。 下手なりにも成長したものだと一人で感激していた。
ところが。こういう時にこそ魔物は潜んでいるもの。 昼に差しかかろうというときに後輩のビンディング(※3)の調子が悪くなった。
(※3)ビンディング……ボードにブーツを固定するための留め具。
ベルトで固定しようにもそのベルトが止まらない。このままでは続行不可能なので一度、山を降り麓で態勢を立て直すことになった。 その下山途中。後からを滑ってきた知り合いの女の子が「このビンディング心当たりあります?」と途中で拾ったらしいビンディングのベルトを手にしていた。
後輩のビンディングがついに崩壊したのか。これぞ泣き面に蜂。しかし他人の不幸は密の……。 後輩に多少の憐れみの感情を抱きつつ、どこかで見覚えのあるビンディングだと思いながらふと自分の足元を見ると、 なんと自分のビンディングのベルトがなかった。
滑っている最中にベルトを止めているネジが外れ、吹き飛んだらしい。
まともな状態でも滑られないのにこの有様ではますます滑られないため、上級者である先輩とボードを交換してもらいなんとか下山した。 余談だが先に壊れた後輩のビンディングは理不尽なことに自然治癒(?)していた。
麓のレストハウスではこういうトラブルに対応した品がたいてい売られている。そしてビンディングのネジも果たして売られていた。 しかしネジ2本で420円……。客の足元を見やがって……いくらなんでも暴利だろう。たかがネジなのに。
工具はレンタルショップで借りたものの、その工具がしょぼいことにドライバしか置いてなくネジも完全に締められなかった。 それでもまぁなんとかなるだろう。などと考えたのが失敗だった。
態勢を整え滑り出した瞬間に足元に異常を感じたかと思うと、またもやネジが吹き飛んでいた。
……ああ、210円がっ!
これも試練なのか。ビンディング満身創痍の状態で再び下山。ネジはあと1本しかない。失敗はもう許されない。 しかし今度は違うレストハウスで工具を借りることができ、なんとか事なきを得た。
このような試練はあったものの、ビンディングが復活してからは調子が良くなってきた。 滑るペースは遅いながら(←自分が遅いから足を引っ張っていた)、特に休憩を挟むことなく日が沈むまで全力滑り。
おかげでさっそく筋肉痛になったけど。 そしてその分だけまた少しだけランクアップできたような気がします。 (しかしみんなのスピードについて行くには、後どのくらいかかるのだろうか………)
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