さて、「すき家」のことである。
外食しなければならなくなり、昨日地元にある牛丼チェーン店「すき家」へ行った。 大手牛丼チェーン店のうち"吉野家"、"松屋"、"なか卯"は過去に行ったことがあったのですが、「すき家」には行ったことがなかった。
実は以前、日曜の夕方に「すき家」へテイクアウト用の弁当を買いに行ったことがあるのですが、店内が全然回転していない(レジに並んでいる客は完全に放置プレイ)状態にブチ切れて、そのまま店を出てきた経緯があった。
日曜の夕方は混んでいたかもしれないが、「さすがに今日は混んでいることはないだろう」と夜22時以降に店へ。
店の外から見てみた感じ、案の定店内には6人程度の客しかいなかった。
ところで初めての飲食店はシステムがよく判らなかったりする。吉野家のようにカウンタで注文しての会計後払い制の店もあれば、先に食券を買う料金前払い制の松屋もある。
店内に入ればなんとかなるだろ。とりあえずドアを開け店内へ。
店員「・・・・・・・・・・・・。」
無視かよ!!
普通、客が入ってきたらとりあえず威勢良く「いらっしゃいませ!」だろ、いらっしゃいませ。接客の基本中の基本なのでは?人間の第一印象は初対面の3秒で決まり、後からその印象を覆すのは難しいと何かの本で読んだ気がしたが、この瞬間「すき家」に対する評価は一気に暴落した。
「いらっしゃいませ」とか「こんにちは」。挨拶のない店や人間の印象がいかに悪いかよく判った。
先にレジで食券を買うのか、それともカウンタで注文するのか今ひとつ不明だった。とりあえずカウンタに座る(←テーブルにメニューが置いてあったので料金後払い制だと判った)。
店内が6人程の客であることは先に書いたが、この状態ですでに店内の回転の悪さは破綻一歩手前だった。
とりあえずカウンタに座ってみたものの、店員が水を持って注文を聞きに来ない。別に店員がサボっているようには見受けられないのだが。 厨房2人にカウンタ1人という人数の少なさが悪いのだろうか。 しかし他の牛丼チェーン店はカウンタは1人なのに、客が着席するや否や光の速さでやって来るのだが。 この効率の悪さは今ひとつ理解に苦しむ。
5分待って店員が注文を聞きに来なかったらそのまま席を立ってやろうと思った(←せっかち)が、やがて店員が水を持って注文を聞きに来た。
店員「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりでしょうか……」(-。-) ボソボソッ
は?聞こえねーな。
あまりに元気のない店員にこっちが驚いたわ。ニンニク豚丼を注文したのだが、これで豚丼が出てくるまで1時間かかったらどうしてくれよう……。 しかしさすがにその心配は杞憂に終わった。幸い豚丼はすぐに出てきた。
私の後にオッサンが来た。そのオッサンにも店員が注文を聞きに来ないので、オッサンは自ら店員を呼び止めて注文していた。 店員は急に呼び止められて注文を受けたのでお冷やを忘れていた。牛丼を食べ始めたオッサンは再び店員を呼び止め「……水」と一言。
店員は「あ、はい」と慌ててお冷やをオッサンに持ってきたものの、客に対する詫びはなし。何かボソボソと二言三言オッサンに言葉を発したようだったが、それがお詫びの言葉には聞こえなかった。
早い話が店全体の雰囲気が薄暗くて居心地が悪いのだ。まさかわざと居心地を悪くして客の回転を早める作戦か?そんな穿った見方をしてしまうほど雰囲気が悪かった。
家に帰ってからその店に行ったことがある弟に、この出来事を話すと「そうそう」と笑っていた。どうやら今日だけが特別な日というわけではなく、その店の雰囲気が悪いのは日常らしい。
弟は「まぁ、所詮バイトだしね~」とあまり気にかけていないようだったが、果たしてそうだろうか。アルバイトだからクオリティが高いことはもちろん知っている。 しかし客から見れば給仕をしてくれる店員がバイトか正社員なのか関係ない。あくまで"店員"というカテゴリの一つで店を評価するからだ。
バイトの意識が低ければモチベーションを上げるよう教育しなければならない。それは会社の義務だ。相撲用語の一つに"死に体"というのがある。 店員や社員のモチベーションを上げられない企業は"死に体"だ。この店しかり弊社しかり。
他店の「すき家」も同じだとは思わない。しかし私は暫く「すき家」には行かない。
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