第2日目
2日目は集団面接。
昨日のうちに受験番号順に集団面接のグループが分けられ、自分の集合時間は13時から。もっと早めに願書を出していれば早い時間だったのか? ホテルを10時に追い出された身としては13時まで空いた時間をどう潰すか思案のしどころでした。
集合時間の約20分前に着きましたが、集合場所の体育館に入れて貰えず。炎天下の中、木陰を探してしばし待つ。 他の受験生同士の話し声を聞いていて関西弁とは違う微妙な訛りが妙に懐かしく心地よかった。故郷に来たのだという思いを強くしました。
しかしながら……女の子の服装が凄い。パッと見た目は普通のスーツなのですが、その……なんだ。胸元とかね。 黒色キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!!白いブラウスにそれは反則だろ。なんだかこっちの路線もイイネ(←何が?)
しかもその黒色効果でしょうか。三重の女の子は総じてレベルが高い。何のレベルかはあえて触れませんが。 東京都を受けに行った際は、うはwwwwこれは生徒もトラウマwwwという方々が多かったもので。 ああ……三重県で採用されたい。'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ
体育館では面接グループ順に座り、試験官の話があるのを待ちます。待っている間、受験番号が一つ後ろの人と二つ後ろの人と話す機会がありました。 一つ後ろの人は非常勤講師の人。「専門は何ですか?」と聞かれ物理です、と答えたら「強敵やなぁ……」と。 その時は単なるリップサービスだと思っていましたが、試験が終わってから聞いたところによると物理は人気がないので採用が毎年2人程度らしい。 その時になってようやく"強敵"という言葉の意味が判りました。 ま、自分は1日目で失敗したので、今日来たのは東京都がもし受かった場合の面接練習のためだけなんですがね。
一つ後ろの人に「集団面接ってどんなことを聞かれるんですか?」と聞いたら、うまく答えをはぐらかされました。 なるほど、戦いは既に始まっているというわけですが。自分なら喜んで昨年の体験談を話しますが。
二つ後ろの人は現役大学生。当然受験も今回が初めて。もし落ちたら地元で就職するつもりとのこと。 彼女は余裕があるためか和気靄靄と話をすることができました。自分はとりあえず"職"があるだけで精神的に余裕などないのですが。
やがて時間となり試験官が試験についての説明を始めるのですが、説明の前にいきなり説教を始めたのには驚きました。しかも手元の分厚いマニュアルに目を落としながら話をしているので、この説教も受験者全員に話す内容として始めから組み込まれているのだろう。
説教の内容は「昨日の試験で昼休み中に携帯電話を使っている受験者がいた」「他にも学校の敷地を出てすぐに喫煙を始めた受験者を見た。」「確かに敷地内は禁煙だが、敷地を出れば吸って良いだろうという高校生みたいな発想では困る」「禁止するにはそれなりの理由がある。これはマナーの問題だ」「生徒を指導するには想像力が必要だ。こういうことをすることで誰が迷惑するだろうか、周囲にどんな影響があるだろうか。そういう想像力がないと生徒指導は行えない」・・・以下、云々。
仰る内容はごもっとも。しかしここで話す内容か?教員に相応しくない人間なら選考試験なので落とせばよろしい。それだけの話なのでは?
集団面接は試験官3人に受験者7人で行われました。試験官が問題を読み上げるので答えがまとまった人から手を挙げて発言する、という内容。
それなんて大喜利?
まぁこんな状況じゃ志望動機なんて聞かれないよな。一生懸命考えてきたのに……(←実は聞かれると一番困る質問)
さすがに試験官を前にすると緊張します。弊社入社時の社長面接では全然緊張しなかったのになw
試験官「それでは問題を読み上げます。最近我慢ができない生徒が増えています。そう言った生徒にあなたはどのような指導を行いますか?」
ポクポクポクポク……(← 一休さんばりに考えている)
ブッブー……思いつかねぇ。_| ̄|○ il||li
漠然とは思い浮かぶのですが論理立てて説明するのが難しい。他の人の発言を適当にアレンジ様子見する作戦に出るかと思い、他の人の回答を聞くもののどれも自分が漠然と考えているイメージとは近いようで遠い。
切羽詰まって最後に、学習指導では我慢が出来ない生徒は確かに多いがこちら(教員)サイドとしても黒板を使って授業するスタイルでは今の生徒は飽きてしまうだろう、実験などを取り入れて飽きさせない授業を心がけるべきだ。
生活指導では生徒全員の前で頭ごなしに叱ったりすると不満が溜まって最終的には我慢が出来ないことに結びつくので、なぜいけないのか、なぜ怒られたのかを生徒自身に判らせるよう個別指導する。
……とか、なんとか喋った気がします。というかそんなことが学級崩壊を防ぐとかその類の本に書いてあった気がしました。理想論すぎますかね?
一通り全員が発言をして、これで三重県の試験も終わりかとホッと一息ついたら
試験官「では第2問……」
って、まだあるのかよ!
試験官「地域住民に愛される学校にするためにはどのようにすればよいですか?」
……知るか。
この手の話題はリクルートから東京都公立学校の民間校長に採用された藤原和博先生の本に似たようなことが書いてあったのを思い出しました。早い話が"地域に開かれた学校"に改善した実践例とでも言いましょうか。 その内容を適当に掻い摘んで説明しました。他の受験生の方々(←非常勤講師が大半)は、進学率を上げるとかなんとか言っていたような気がしますが。現場を知る人ならでは回答かと。
3問目。
試験官「部活に熱中して勉強に全く身が入らない生徒がいます。そんな生徒にどのような指導を行いますか?」
……これまで読んだ孫子の兵法書(←教育関係の本)には、この事例に関することは書いていなかったぞ。これまで読んだ兵法書の応用で行くしかないか。 確か、部活に熱中→勉強できなくなる→ますます部活に熱中する→ますます勉強しない、悪循環の原因の一つには「勉強のやり方がわからない」ということがある。まず勉強のやり方を教える。 そして小さな目標を設定し繰り返し達成させるように指導することで継続力をつける。とかなんとか答えたような気が。策士策に溺れるか?
これで集団面接は全て終了。正味1時間ぐらいでしょうか。
帰り道、同じグループだった非常勤講師(6年目)の人と話す機会がありました。その人は自分が如何に酷い学校を転々として、 その酷い学校の実態と自分が実践してきた指導について語って(むしろ演説?)くれてためにはなった。しかしその人の言葉の端々に生徒に対する不信感がまざまざと見て取れたのが気になった。
教育現場に長くいると今直面している現場しか見えず、教育について広い視野を持つことが難しくなるものかとその時感じました。逆に自分は現場についてはほとんど無知で本からの知識(理想論?)しかありません。 おそらく両方の見識を兼ね備えた人こそが今の教育の現場に求められている人材なのではないでしょうか。
まぁ、その見識の前提にペーパー試験の点数が良くないと受からないという壁があるですが。
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