郵便受けを覗いてからオフィスに入ることが毎朝の習慣になっています。
たいてい入っているのはポスティング広告の類。
「マンション売りませんか?」「マッサージ開業しました」「粗大ゴミ安く引き取ります」……etc
入口に「チラシ・ビラお断り」と大きく張り出しているにも関わらず、奴らは日本語が理解できないのか遠慮無く入れてきやがります。 ……というか郵便受けの目の前が管理人室なのに、管理人はいったい何をやっているんだ。ん?今日もマインスイーパか?
郵便受けに溢れんばかりにチラシが入っていたりすると朝からウンザリします。しかしたまに興味をひくチラシが入っていたりするから侮れません。
そんな一枚。
全国の篤農家(研究熱心な優れた農家のこと)から仕入れた特選の野菜を食べさせてくれたり、販売したりする野菜レストランが恵比寿にオープンするようです。
チラシを見てみるとセットメニューが3,500円~、コースになると8,000円、10,000円。野菜を客に食わして1万円かよ!(←たぶん野菜オンリーではないとは思う)と思わずもんどり打ちたくなる価格設定も、
恵比寿近辺の金持ちスイーツやら有閑マダムたちなら、むしろ安いとさえ思うかも知れない。
恥ずかしながらこの野菜レストランを経営している国立(くにたち)ファームの存在を知らなかったのですが、調べてみるとソフト・オン・デマンドの元・代表取締役である高橋がなりが社長の会社なのだとか。マネーの虎の1人と言えばピンとくるでしょうか。
野菜を高級ブランド化して客に食わしたり販売したりするのは、感覚としては納得できない(※1)もののビジネスモデルとしては面白いとは思う。
(※1)感覚としては納得できない……とは言うものの、酪農も松阪牛や前沢牛といった高級ブランドが存在するし野菜だけないというのも変な話かもしれない。
……別にビジネスモデルが面白そうだから紹介したわけではありませんでした。
興味を引いたのがチラシの右下。選挙ポスターよろしく篤農家たちの雄姿がツボにはまった。
「やっぱり食育なんだよ。」-斉藤かんいち
稲作もやめた レンコン一筋30年 -高須けんいち
農家の台所 チラシより
堆肥中のバランスが大事なんだ。-茂士山健司
香りの高さは土づくりで決まる。 -にいくら大次郎
農家の台所 チラシより
この熱いキャッチフレーズを見てお笑い芸人くじらを思い出した。
さながら「篤農家 スターシリーズ」
これからのニッポンの農業はこうでなくては。
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