学校を挙げて取り組む一大行事"体育祭"では、クラスカラーを決めて先輩・後輩の縦のつながりを指導する
取り組みも行われます。
普段は言うことを聞かない下級生と上級生には、それぞれ「先輩に迷惑をかけるな」、「最高学年なのだから見本をみせろ」。
行事を成功させるために縦のつながりは欠かせません。
4クラス構成だと、だいたい赤・黄・青・緑の4色カラー。
そして今年のクラス3組は黄色。
担任や副担任は当日それぞれのクラスカラーのものを身につけ、自分のクラスを応援するというのが、 たいていの学校での定番となっています。
……どこまでクラスカラーを身に着けるのかは、先生次第。
前の学校では、はちまきとシャツぐらい。
今年は、異動したばかりの新しい職場なので、どんな様子かわからない。とりあえずシャツぐらいで良いか……ぐらいで考えていた。
ところが……。
体育祭2日前に、お隣4組のバリバリ出来る担任の先生が真っ赤な新品の靴を箱から取り出していた。
「それ体育祭のために買ったんですか?」と聞くと「そうだ」と答える。
そして2年生の学年主任(女性)を見て「この先生はもっとすごいですよ」など言ってくる。
見るとその学年主任は、むしろ当然だぐらいの表情でうなずく。
……この学校はとんでもない学校かもしれない。
自分の考えはとことん甘いのかもしれない。
「どうせなんだから、先生ももっと楽しまないと」これは前の学校でお世話になった先輩教員の言葉。
自分だけ恥をかいて、クラスの生徒から「ウチの担任だけは熱心でない」と白い目で見られるのも、今後の学級経営に支障をきたすので 体育祭前日に少しだけ早く帰って夜の街に繰り出した。
ジャージ専門店やドンキホーテ、ABCマート、西友などを駆け回り、黄色グッズを探し回る。
どうせなら全身黄色だ。
……それなら文句言われないだろ。
ちなみにシューズの紐も黄色いを買って付け替えてやった。
黄色いシューズ(しかも自分の足に合うサイズ)となるとなかなかないものだ。
店員にあの黄色いシューズを見せてくれと言った時に「(お客様は)ハデなのが好きなんですか?」と言われ「ええ…まぁ…」
と苦笑いするしかなかった。
まさか体育祭一日のために買うとか言えないし……。
ハーフパンツだけは黄色いのは売ってなかった。
ここまでやれば、たぶん文句は言われないだろ。





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