「キノコ狩りや弱いモノいじめは、わらわの性分ではない。そろそろハンターとして腕を試そうぞ」
ハンター生活を続けること早4日。聞くところによると狩り場である【密林】のどこかには"青き狩人の生息地"と呼ばれる場所があり、 そこには【ドスランポス】と呼ばれる巨大モンスターがいるらしいのです。
ジャンボ村(※1)の村長から、その【ドスランポス】(※2)とかいうモンスターを狩って欲しいという依頼を受けた。
(※1)ジャンボ村……(ネットワークに繋がない)1人プレイモードでゲームを開始したときのプレイヤーの拠点となる場所。
(※2)ドスランポス……【密林】を生息地とするモンスターの名前。竜盤目 鳥脚亜目 走竜下目 ランポス科。
キノコ狩りなどで【密林】をくまなく探索しましたが、そんなモンスターはいなかったのだが……さて。
「おそらくジャンボ村の村長がモンスターと内通しておって、手引きしておるのであろう。」
とにかく。ジャンボ村の村長から契約金100z(※3)で引き受け、再び【密林】へ。
(※3)100z……zはこの世界で流通する通貨単位でゼニーと読む。安直なネーミング。1zが日本円でいくらに相当するかは不明。
【密林】はキノコ狩りのときと変わらない風景なのだが、どことなく不気味な雰囲気を漂わせていた。
「ヤツに【閃光玉】(※4)を投げつけて、怯んだ隙に突進して一気に勝負をつける!」
(※4)閃光玉……破裂すると強烈な閃光を放つ球。はっきり言って自分も目がくらむほど明るい。
意気込んでは見たものの、【ドスランポス】がどこにいるのか不明です。密林の各エリアを転々と移動しているらしいのですが……。とりあえず崖をよじ登って高台に移動することに。
さりげなくサービスカット。やるなカプコン。
【ドスランポス】の影を求め、森や洞窟を歩き回ること幾星霜。洞窟の中でその影が走り回るのを見た……。
小型モンスター【ランポス】と比較して、赤く大きなトサカがあるのが目印。大きさは750cm前後。この恐竜デイノニクスに似たヤツが持ち前の俊敏さでハンターを襲います。
「ついに出たかっ!バケモノめ!!」
ニヤリと口元に笑みを浮かべるクシャナ殿下。それとは対照的にモニタの前でガクガクブルブルしている私。ま…まだ、心の準備が……。ここはゆっくりと三十六計逃げ……。
ギロリ
……あっさり見つかったw
こちらの姿をその目で認識するや否や、強靱な二本足で驚異的な跳躍。一気にハンター目がけて飛びかかってきます。うわわあああぁぁぁぁ。
【閃光玉】を投げつけようにも、あまりの素早さで襲ってくるので用意する暇がありませんでした。ドスランポスはその俊敏な動作でピョンピョン襲ってきますが、セオリーは真正面に立たないことだと以前S本氏に教わりました。
常に側面か背後に回り込んで剣を振り下ろします。というかもう無我夢中。混乱して状況が把握できません。ただただ闇雲に剣を振り回しているだけ。
しかしヤツは側面に回り込んでも、すぐにピョンピョンと90°に方向転換。ハンターの真正面から強靱な爪を振り下ろしてきます。 安い防具ではバケモノの攻撃を防ぎきれず、体力がゴッソリ削られます。重傷。
どれぐらい剣を振るったのだろうか。我に返ったときには足下には力尽きた【ドスランポス】が……。かなり強くて手こずりましたが、薄氷を踏む思いで討伐に成功しました。 これでようやくハンターとしての第一歩が踏み出せたのかもしれません。
「見たかバケモノめ。これが実力ぞ!!」
(つづく)
- 【参考リンク】
- 恐竜の図鑑(デイノニクス)-恐竜のしっぽ
- ドスランポス-モンスターハンター2広場
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