東京都から不合格通知が届いた。
ところがこの封筒がA4判とやけに大きい。不合格を通知するだけなら、こんな大げさな封筒は必要ないはずなのだが。
……と一瞬、淡い期待を抱いたが、封筒がやけに薄っぺらいのを見て諦めた。封を切ると中には1枚の薄っぺらい紙が入っていた。
「平成19年度東京都公立学校教員採用候補者選考の結果、あなたを不合格と決定したので通知します。」
なんともつれない文句が書いてあった。不合格には慣れているとはいえ、悲しくないわけはありません。 ところが通知書の下の方に「(※以下必読のこと)」と但し書きがあった。
「あなたの選考結果における成績は、名簿搭載者に次ぐ能力があると認められるものであり、東京都公立学校臨時的任用教職員採用候補者名簿への登録ができます。 詳しくは、別添「臨時的任用教職員採用候補者名簿への搭載を希望される方へ」を熟読の上、所定の手続きを行ってください。」
なんだこれ?
臨時的任用教職員というのは、正規の教職員が産休とか退職した際に代わりの職員が見つかるまでの"繋ぎ"という位置づけ。 もちろん正規採用ではないため、非常勤講師と同様に任期が切れるとバッサリ切られる可能性が大。
おそらく不合格者にこのような案内を乱発しているのだろうと考え、ちょっと2ちゃんねるを覗いてみたら全員には来ていないらしい。 不合格ランクⅠ(※1)の中にも案内が来なかった受験者もいたらしい。
(※1)不合格ランクⅠ……ランクⅠ~Ⅲまであり、ランクⅠは不合格者の中でも上位に分類される。
この情報が正しいとすれば今年度の受験者の分類は、正規合格(名簿搭載)・臨時的任用教職員登録可能・不合格ランクⅠ・不合格ランクⅡ・不合格ランクⅢの5グループのようだ。 昨年までは、正規合格(名簿搭載)・補欠合格・不合格ランクⅠ・不合格ランクⅡ・不合格ランクⅢの5グループだったので、今年の臨時的任用教職員登録可能は昨年の補欠合格と等しいのだろうか。
しかし補欠は「正規合格の欠員次第ではもしかしたら正規職員に採用するかもよ」というもの。声を掛けるか判らないけど声がかかれば正規職員。 一方、臨時的任用教職員は待遇こそ正規職員と同等(責任も)だが任期は有限(6ヶ月以内で更新可能)。
……これでは補欠合格より待遇が悪いではないか。
だいたい「名簿搭載者に次ぐ能力があると認められるもの」というのだったら合格させてくれよ、と言いたくなる。それともアレか?教壇に立ったことがない社会人はどんなに頑張ってもこれ止まりなのか?
調べたところによると臨時的任用教職員は身分が正規職員と同等なので、任用中は他の職業と勤務することは禁止らしい。 つまり任期が終了すれば無職になれということだ。こんなに社会人にとってつらいものはあるまいに。
とりあえず説明会が12月18日にあるようだが……。どうするかは相談だ。
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