1年生のクラスをもった2年前は本当に大変だった。
後から振り返ってみれば、子どもたちはそれなりに「楽しいクラスでした」「来年はクラス替えしたくない。担任以外は」などと 感想を寄せてくれたが、好き勝手してくるわ、暴れられるわ、言うこと聞かないわ……と今振り返っても「なんで、ああなっちゃったんだろう?」 と考え込んでしまう。
当時あるベテランの先生は教えてくれた。
「あの教室は、不思議と毎年大変になるんですよ。一昨年も一昨々年も…」
……風水の問題か?
続けてベテランの先生は教えてくれた。
「私は教室の壁にあるカレンダーの裏にお札を貼ったんですよ」
……なるほど。
それ以来、私のクラスの壁掛けカレンダーの裏には、初詣で買った"厄除けお守り"が貼ってある。
そして今は3年生……受験である。
クラスの連中たちも進路に向けて受験ラッシュが始まる。
いくら手を尽くしても替え玉受験は出来ないわけで、最終的には生徒たちの力に期待するしかない。
生徒たちが"人事を尽くしている"か…と言われれば、限りなく疑問符がつくものの、こちらとしては神頼みでもして少しでも"天命"が 良くなるように祈るしかあるまい。
そこで今年は自分の受験以来、数十年ぶりに荏柄天神社に行ってきました。
この神社、鎌倉にあるのですが太宰府天満宮、北野天満宮とともに日本三天神(※)の一つなのです。
(※)日本三天神……日本に菅原道真を祭った神社はこんなにあるため、三天神かどうかは謎。
自分の高校受験のときも、弟の大学受験のときも、ここに参拝をしてご利益がありました。
朝6時に起きて弟といそいそと鎌倉に向けて出発。9時過ぎに到着。
駅から鶴岡八幡宮を通って結構歩くのですが、さすがは学問の神様。既に参拝を終わらせたと思われる賢そうな子どもたちとすれ違う。
変に装飾をゴテゴテさせて飾っていないシンプルなところが気に入っている。
昔行ったときは、相当並んだという記憶しかないが、早い時間に到着したおかげで神社はガラガラ。すぐに参拝終了。
他人の絵馬を見てみると、「日本銀行に内定」とか「湘南高校に合格」とか賢い願いばかり。
ウチのクラス第一志望が定時制の子もいるのですが大丈夫でしょうか……。
中には筆で全面に一言「全勝」とだけ書いてあって、えらく関心した絵馬もあった。
そしてもう一つこの神社を訪れたのは"学業成就祈願鉛筆"が欲しかったこともある。
この鉛筆がなくなるぐらい勉強しろ。生徒に1人1本購入。
事前の見積もりだと鉛筆1本30円ぐらいかと見積もっていたのだが、1ダース1,000円。3本入り300円という恐るべき価格。
クラス39人だから……。
……うーむ。
合計金額を頭の中で計算し、どうしようか躊躇した。
まだ時間があったので鶴岡八幡宮によって、今度は私事の参拝。
やっぱり願い事は嫁かっ!
頼むから落ちまくって泣きつかないで下さい。私も困ります。
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