もう何回目になるでしょうか、東京都の教員採用試験……記録を取るのも面倒臭くなってきました。
しかも今年はかなり"やっちゃった感"が……orz
昨年のまさかの遭難事件(→今年も試験がやってきた)の反省を生かして、前日の駅から受験会場への地図を印刷。
さらに集合時間の30分前到着を目標に自宅を出発。
試験勉強以外の準備は万端です。
悪質業者に注意
受験会場は明治大学和泉キャンパス。
明大前の中央口を出ると、(明らかに)受験生と思われる人間の列が同じ方向に歩いていました。
さすがの方向音痴の自分でも、迷いようがありませんでした。
その人間たちの列に混じって会場へ向かいます。
歩道橋を渡ると目の前にそびえるは学びの社。
腕章をつけた係りの人が右側を歩くように誘導していました。
歩道橋の下を見れば、校門の外になにやら人だかり。
係りの人は「入場前にこちらで申し込みを行ってくださーい」などと呼びかけていました。その係りの誘導に従って人だかりはさらに膨れ上がっている模様。
ところで浪人生活も長くなると、こいつらが業者であることは簡単に見抜けます。
関係者のふりをして交通整理をして、業者のところに誘導する。かなり悪質です。
その人だかりの中心では、何かの申し込みをさせているのでしょう。何かは知りませんが。
例年、試験開始前の注意事項説明のときに受験会場の外にいる連中は東京都教育委員会とは何も関係がないという説明をされるが、はっきり言ってそれでは遅すぎる。受験票に書いておくとか前もっての対策が欲しいものです。
試験終了時にその業者は姿を消しているのだから。
プチ遭難顛末記
当然スルーして校門をくぐります。
校門をくぐったすぐ先に受験教室の場所が貼られた看板が設置してあります。ここで教室番号を確認します。
中高の社会人特例選考 - 第2校舎前の掲示を見ること
大勢の受験生の列に混じって第2校舎まで歩きます。
ところが第2校舎前にも関わらず掲示など、どこにもありません。
(あれ……見落としたかな……)
念のため校門の前まで戻ります。
やはり"第2校舎前の掲示を見ろ"としか書いていません。
また第2校舎まで歩きます。集合時間が刻一刻と迫っているので少し焦ります。
やはり掲示はどこにも貼り出されていません。
一番近い教室の前に受験番号と座席表が書かれた紙が貼ってありました。
(……これが掲示かよ……判りづらいな……)
その紙には自分の受験番号とは似ても似つかない番号が書かれています。
さすがに焦ってきました。
まさか一つ一つ教室を回って、一つ一つ番号を確認しろということか。そんな非効率的なこと……!
どうやら他の受験生も同様らしく、廊下に立っている係員(=教育委員会の職員)を捕まえて、教室がどこか聞いている人が大勢いました。その係員を中心に人だかりができていました。
映画「タイタニック」で沈没寸前の船で3等客の外国人が水夫を捕まえて、通じない言葉で一生懸命避難経路を聞いているシーンを思い出しました。
……自分もその3等客の一人だったりするのですが。
係員が持っている会場案内のマニュアルに書かれている字が小さすぎてサッパリ見えません。
おいおいおい、まさか会場まで来て遭難とは。
誰かが掲示はどこに貼ってあるのか聞いたのだろう。
違う係員の人が「確認してきます」と言ったっきり、どこかへ行ってしまった。
係員ですら掲示の場所も把握していないのか……あまりの段取りの悪さに呆れ返ってしまった。が、こっちは呆れ返っているだけでは済まされない立場。
焦りは募る一方。
結局、掲示はどこに貼ってあったのか……「確認してくる」と言っていた係員によれば……反対側の入口に貼ってあったというオチ。両方貼っておけよ!
30分前に着くように出発したのに、結局教室に入れたのは集合時間ギリギリ。
準備不足で撃沈
こうして今年の東京都の試験は始まりました。
解答用紙と問題冊子が配布されます。試験開始の合図があるまで冊子は開いてはいけないのですが、そこは秘技透視術っ!
次のことについて、1260字以上1600字以内で論述しなさい。
教師には、基礎的・基本的な資質・能力を確実に身に付けるとともに、社会経験で培ってきた得意分野や個性を積極的生かしていくことが求められています。
このことについて、社会人経験を生かしながら、教師としてどのように実践していくか、志望する校種・教科等に即して具体的に述べなさい。
昨年とお題はほぼ同じです。
しかし昨年の問題と違うのは「志望する校種・教科にそって具体的に」という部分。
小論文の書き方にはコツがあります。
お題を見ていきなり原稿用紙に書き出すと、まず間違いなく失敗します。
問題冊子の横に、何について書くのか(序論)、具体的な内容・論理づけ(本論)、序論に対応した結論(結論)を書くのがポイント。アウトライン化と言ったりもします。早い話がネタ出し。これを試験時間の1/4ほど使って行います。
このネタが題意を満たしているのかチェック、それぞれのネタ(=段落)ごとのだいたいの文字数を検討して、それから書き始めるのが王道。
理論は判っているのですが……いざ書き始めると苦戦も苦戦。これまで文章を書く練習にブログをチラシの裏代わりに書いてはきたのですが。やはり練習不足は否めませんでした。
普段はPCで書いているので、気に入らない文章はすぐに修正できる。つまり一文を最後まで考えてから書く訓練ができていなかったのです。
このため少し書いては消しゴムで消し、また書いては修正し、最後まで書いては何か変だからと一文全て消してから書き直す……。
こんなことを繰り返しているうちに時間は刻一刻と消費されていきました。残り30分という段階で、埋まった文字数700文字。これまで何度も小論文を書いてきた中で、はじめて試験時間内に規定文字数をクリアできないのではないかという焦りを感じました。
結局時間が足りず、本論の部分で書こうと考えていた具体例を一つ削って、強引に結論に持っていったのでした。
……こうして私の試験は終わりました。
考えてみれば数々の失敗点が悔やまれます。
時間が足りなかったこと。
結局、推敲は最後の結論部分を読み返しただけでした。
論述が中途半端。
論文の良い/悪いは文章力ではありません。題意を満たしているかどうかなのです。問題には「あなたの志望する高種・科目について……」とあるにも関わらず、具体的エピソードから導かれる結論が教育一般論に終始してしまったこと。
つまり「別に"理科(物理)"じゃなくてもいいじゃん」と突っ込まれたら反論できない内容。
漢字を間違えた。
書き出しで「○○は私の自論である」とやってしまったのですが、正しくは持論ですね。格好付けたせいで墓穴を掘ってしまった……orz
失意のうちに退却を余儀なくされたのでした。
こりゃ不合格でも文句言えんわ……。
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